2024年4月21日「誰についていきますか?」

聖書:マタイによる福音書6:24
説教題:誰についていきますか?

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今日の話は、「誰も、二人の主人に仕えることはできない・・・神と富とに仕えることはできない」という主イエスの教えです。二人というのは「神様」と「富」つまりお金です。富に仕えてしまうと「お金や富を蓄えるにはどうしたらよいか?」ということを第一に考えるので「お金のためになることならするが、そうでないことはしない」となってしまいます。旧約聖書の創世記を見ると、人は一人で生きていくことはできないですし、そもそも人は神様に似た者として造られました。ですから神様に従って生きることが、本来の人間らしく生きる生き方なのです。しかし、自由な意志を与えられた人間は、勝手に神様以外のものに従ってしまうのです。自分や、富に従ってしまうことがあるのです。神に仕える人は、自分に相応しい道を歩むことができるのですが、富に仕える者はそれが見えなくなってしまう、だからイエス様は言うのです。「誰も二人の主人に仕えることはできない」と。

高山右近という戦国武将がいました。豊臣秀吉に仕えて明石六万石の大名となり秀吉の信頼を得ていたキリシタン大名でした。秀吉はキリシタン追放令を出したのですが、右近を家臣として高く評価していたので、信仰を棄てることを勧めました。しかし「明石6万石を即刻返上する」と答えて、富よりも神に仕える決心をしたのです。その後、金沢に逃れ、最後はフィリピンのマニラに逃れていったのですが、最期まで信仰を守り抜き多くの信仰者を励まし続けたのです。

また、福音書に出てくる徴税人ザアカイも、お金では買えない喜びを知った人でした。

主イエスはザアカイに「今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」と、主イエスの方から歩み寄ってくださったのです。主イエスはまず先に信頼した、まず先に愛してくださったのです。それがザアカイを変えたのです。主イエスについて行くことで、本当の喜びを知った人々がいます。この一週間、神に仕えることの喜びを味わっていきましょう。

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