2021年受難週の水曜日

2021年受難週の水曜日の祈りの奨めです。

マルコによる福音書13
それらの日には、このような苦難の後
太陽は暗くなり
月は光を放たず
星は天から落ち
天の諸力は揺り動かされる。
その時、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。その時、人の子は天使たちを遣わし、地の果てから天の果てまで、選ばれた者を四方から呼び集める。(24〜27節)






マルコによる福音書第13章は、小黙示録と呼ばれることがあります。弟子たちの中のペトロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、主イエスに1,2節でイエスさまが言及した神殿の崩壊が一体いつ起こるのか教えてくださいと願った。主イエスのそれに対する答えが、この第13章に書かれています。イエスさまは、単に建物としての神殿が壊れるというだけではなく、この世界の終わりの時について話しておられるようです。
大変な苦難がある、と主イエスは言われます。「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に地震があり、飢饉が起こる。」しかしこれまだ産みの苦しみの始まりであって、キリスト者への迫害が始まっていきます。荒廃をもたらす者たちが神殿を破壊し、天地創造の時からこれまで、かつてなかった苦難が来る。そして偽メシアが現れて人々を惑わす。主イエスはそのように言われます。
思えば、イエスさまがそのように言ってからこれまでの2000年間は、そのようなことの繰り返しであったのかもしれません。人間の歴史は常に混乱していました。夜は更け、闇が深まっている。日が近づいているのです。主イエスは言われます。「その時、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。」私たちには現在の苦難の意味は分からないことだらけです。苦しいことがあれば、それがもうこの世界のすべてだと思ってしまいます。しかし、夜の闇の深まりは朝の光の近さのしるしです。キリストが私たちのところへ来てくださっているのです。私たちの今このときの時間の意味は、キリストを待ち望む時間だ、ということです。太陽や月のような、何があっても変わらないと思っているものも、やがては消えてなくなります。人間の作った制度も価値も、永遠の者ではありません。しかし「天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない」と言われる方はやがて再び私たちのところへ来て、私たちを救ってくださる。今日は、キリストを待ち望むための一日なのです。

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